「井の中の蛙」の続き知ってますか? ~ことわざ、格言の思い込み~
アメリカ出張の機内で映画を観ました。
www.teiichi.jpリラックスしたかったので、軽めの作品を選んだわけです。娘から評判は聞いていたのですが、菅田将暉はじめ若手イケメン俳優の力のこもった演技は思いのほか楽しめました。
さて、この物語、生徒会長選挙がテーマなのですが、千葉雄大演じる物静かな次期候補に対して、現生徒会長が、
というようなくだりがあって、私、恥ずかしながら後半の一節を知らなかったので思わず感動してしまいました。確かに、井戸の中からも空は仰ぎ見ることができますね。むしろ、地上にいるより空を見つめる時間は長いかもしれません。
他にも、後半が知られていない、格言やことわざがありますね。今日はよく知られている2つの例を取り上げてみます。まず1つ目。
「情けは人のためならず」
どうですか?さすがに「情けをかけることはかえって人のためにならない」とは思ってないですよね(笑)。「人のためにかけた情けはいつか巡り巡って自分に戻ってくる」という意味です。これもちゃんと後半があるんだそうです。
「情けはひとのためならず、巡り巡って己がため」
これなら間違えないのにね。ちなみに、「いつか巡り巡って」という部分ですが、SNSの時代になって、自分に戻ってくる時間はかなり短くなっているんだそうです。確かにそういう実感はありますよね。参考図書をあげます。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代
さて、2つ目は、
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
山本五十六の名言として語り継がれているものです。人材育成の基本姿勢としてよく取り上げられますよね。実はこれにも後があるのです。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
注:もともとの出典その他は諸説あり
どうですか、より深い洞察を感じますよね。以前、当ブログで、パラダイム=固定観念について書きました。
rikei-shoshaman.hatenablog.com
よく使われる、ことわざ、格言につても同様の固定観念、誤解がありそうです。もう一歩踏み込んで考察するくせをつけていきたいものです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。