おっさん理系商社マンのブログ

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腰痛は脳が創り出したまぼろし ~思考の整理による苦痛からの脱出 その3 腰痛と戦う情報集(永久保存版)~

 

前回は、医療迷信や誤謬に基づく「呪い」を思考の整理によって否定していくことで、腰痛の地獄から脱出した私の体験談をお話ししました。でもこれってどういうことなのでしょうか。そしてどうやって実践すればよいのでしょうか。今回はこれにお答えするとともに、有用な情報をご提供します。腰痛持ちのあなたにとっての福音となることを願ってやみません。

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腰痛発生のメカニズム(と思われていること)

一般に腰痛の原因は、なんらかの外的要因もしくは炎症などの内的要因によって、腰椎周りの神経が刺激されるからだといわれています。一番よく知られているのは、いわゆる椎間板ヘルニアで、これは椎間板の一部が変形したり飛び出して腰椎周辺の神経を圧迫するから痛むのです。下記は、画像診断により椎間板ヘルニアが認められた例です。

 

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この発症モデル、いわば腰痛の器械的発症モデルはレントゲンやMRIによる画像診断で確認することができるので、納得性が高く医師も含めて広く信じられています。しかしこれって本当でしょうか?ある研究で、腰痛を感じない健常者の方々の画像診断を実施したところ、一定の確率で椎間板ヘルニアが認められたそうです。このようなエビデンスに基づく統計的な医療の解釈では、椎間板ヘルニアが腰痛の直接原因であるとは必ずしも言えないというのが、医療研究の科学的な結論なのです。

 

大脳が再生する痛みの記憶

ところで、このブログのタイトルは「腰痛は脳が創りだしたまぼろし」とありますが、それはどういう意味なのでしょうか。「椎間板ヘルニアのような腰痛の器械的発症モデルは必ずしも正しくないのではないか」、「例えばストレスのような心理的要因が痛みを起こしているとは考えられないだろうか」という仮説に基づき、まだ一部ではあるけれども、国内でも、整形外科と心療内科の連携による総合的な研究や実験的診療が始まっています。

 

ある研究によれば、腰椎の周囲にはまったく問題がないのに強い痛みを訴える患者さんの脳波を調べたところ、視床下部や大脳皮質といった痛みを感じる部位に活性化の傾向が見られるといいます。この仮説は近年少しずつ受け入れられるようになりました、2015年にはNHKスペシャルでも取り上げられました。

 

NHKオンデマンド 腰痛・治療革命 ~見えてきた痛みのメカニズム~(2015年放送)

※会員登録で一部動画が無料で視聴可能です。本編の視聴は有料となります。

 

つまり、客観的には痛みはないはずなのに、大脳の働きによって強い痛みを感じる症例があるということがわかってきたのです。このような現象が起こる原因はいくつか考えられますが、例えば一度経験した痛みに対する恐怖の再生であったり、場合によっては心理的ストレスが引き金となる場合もあるでしょう、潜在意識が今の状況から逃げ出したい、行動を止めたいと考えているような場合です。

 

上記ような恐怖やストレスによる原因はなかなか特定が難しいかもしれません。それは腰痛とは分けて対処すべき問題でしょう。腰痛は脳が創りだしたまぼろしかもしれない、という痛みのメカニズムの理解を深めることで、真因である恐怖やストレスと、症状である腰痛を切り離すことはできます。その方法のひとつが、私が実行した、「思考の整理による苦痛からの脱出」の本当の意味だったのです。

 

たぶんまだ半信半疑の方がいらっしゃると思います、それも致し方ないことです。しかし、これは心理操作とか洗脳の類ではなく、むしろ、今なお多くの方が信じている腰痛に関わる「医療迷信」からの脱却なのです。例えば、腰痛に急性期には、「安静にしていなさい」という指示が出ますし、先ほど紹介した器械的モデルによる痛みの説明も、いまだに多くの人に信じられています。

 

まだ信じられない方はどうか客観的かつ科学的な情報に意識的に触れるようにしてください。例えば要約だけで結構ですから下記の医療従事者向けのガイドラインを読んでみてください。

 

腰痛診療ガイドライン 2012 | Mindsガイドラインライブラリ

上記ガイドラインの解説記事(日経メディカル 2013/12/10)

 

ここではあえて補足説明はしません。ぜひ公平な目で読んでみてください。これは医療現場で参照されるべき最新のガイドラインです。

 

世の中にはびこる「医療迷信」というものは簡単にはなくなりません。そこには闇すら感じます。先ほどご紹介したような素晴らしい番組を放送したNHKでさえ、他の番組では、いまだに、「腰痛の原因は寝返りだった」とか、またあらたな「呪い」を生み出すような内容の番組を放送しているのが現状なのです。

 

思考を整理し苦痛から脱出するための具体的方法

このブログに掲載したリンクやキーワードでみなさんなりにいろいろな情報を探してみてください。私が腰痛と戦った10年前よりは格段に良心的かつ科学的な情報が増えていると思います。ご自分が納得できる情報や対処方法を探して試してみてもよいのではないでしょうか。

 

最後に、ご参考として私が具体的に取り組んだ方法をお伝えします。

 

腰痛治療最前線―TMSジャパン公式サイト

代表:長谷川 淳史 先生

 

シリーズその2でも書きましたが、私は長谷川先生の個人面談とセミナーを受講し、思考の整理による痛みからの脱出をわずか1週間ほどで完成させました。これまで私の体験談に基づいていろいろな情報をお伝えしてきましたが、実は上記ホームページに極めて良質な情報が多く掲載されています。ぜひご覧になってください。気になった書籍を入手して読書療法に取り組むのもよし。また不定期で開催されるセミナーの受講も自信をもってお勧めします。

 

カイロプラクティックなどの物理的療法の併用も効果的です。私がイチ推しのカイロは以下です。よろしければお試しください。

 

bj-chiro.com

 

 腰痛にとって安静は敵です。正しい情報に基づいてすぐ行動してください

 

 これが私からのまとめのメッセージとなります。

 今回も最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

 

その1 椎間板ヘルニアの再発

その2 医療迷信とパラダイムシフトの奇跡

その3 腰痛と戦う情報集(保存版) 

 

※本記事の内容は、筆者の個人的経験と見解に基づくものです。